2023.2.24
小雨が降る中、新大阪の駅へ向かう。
大学受験を明日に控えた息子をホテルの部屋に残し、フロントで傘を借りる。外に出て傘を開くと同時に「寒っ・・・」と思わず呟いてしまうような夜だった。気温は大阪のほうが高いはずなのに札幌より寒く感じるから不思議だ。
少し歩くと、はやる気持ちとは裏腹に指先が冷えていく。徒歩15分ほど先にある新大阪の駅へ歩いて行くつもりだったが、足早にメトロ線に乗り込んだ。
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新大阪でビールを飲むならココで決まり
電車に揺られながら、数日前のやり取りを思い出す。クラフトビール好きの私が「ここに行ってみたいな。」とビアバーを提案すると「ビールだと何故かめっちゃ酔っぱらうから量が飲めないんだよねぇ。でも、ことちゃんが行きたいならいいよ。行こう！」と彼が言ってくれたのだ。
私もたくさんは飲めないし「ちょうどいい」と思った。クラフトビールはおつまみや会話を楽しみながらゆっくり飲むのが好きだ。
待ち合わせはお店の前。「ケラケラ ケイヴ」は大阪で何店舗か展開しているビアバーだ。新大阪駅の中にあるから仕事帰りや観光、今日のように雨が降る日にも行きやすいのが嬉しい。
食べログ
時間より少し早く着いた私はお店の前できょろきょろとあたりを見渡してみる。まだ待ち人は来ていないようだった。入り口横の壁の前に立ち「ふぅ・・・」と小さく息を吐いて呼吸を整える。
ブログ仲間で筋トレ仲間でもある彼は、話上手で気配り上手。そして、何より優しい。私はそんな彼がとても好きなのだ。
ケラケラケイヴは新大阪駅内。クラフトビールも楽しめる
はじめは2人で会う予定だった。でも、何度も会話はしているにも関わらず二人で出かけるのは初めてで、どうしようもなく緊張した私は友人にも声をかけていた。彼女は可愛らしいのにカッコよくもある不思議な魅力がある女性だ。自分の世界を大切にしている感じが私は好きだし、密かに憧れている。
「2人ともまだかな・・・」そう思うのとほぼ同時に「ことちゃん・・・？」と耳なじみのある声がした。彼だ。挨拶を交わし会話をしながら友人を待つ。会えた喜びとドキドキで正直、何を話していたのか覚えていない。推し活をしている人が「推し」を前にしたときの気持はきっとこんなだろうと思う。
「ことちゃーーーん！お待たせ」
友人の声にハッと我に返ったような気がした。
新大阪の雰囲気の良いお店でビールを楽しもう！
そうだ、緊張している場合じゃない。今日は大切な人たちと一緒に楽しむためにここにいる。常夜灯の明かりに照らされたような店内は駅の中とは思えない落ち着いた雰囲気だ。隅の席に案内された私たちは早速クラフトビールを注文した。
新大阪でビールその１「和歌山 ナギサビール」のみかんエール
新大阪のビアバー「ケラケラケイヴ」では樽生ビールをはじめ海外のビールや関西のクラフトビールを楽しめる。私のお目当てはもちろんクラフトビールだ。
まずは、ずっと気になっていた和歌山のクラフトビールを頼むことにした。
「和歌山 南紀白浜ナギサビール」のみかんエールは、ほんのりみかんの香りがして飲みやすい！クラフトビール初心者にもおすすめだ。
関連記事：和歌山のお土産としてもおすすめ！クラフトビール全8選
新大阪でビールとお料理のペアリングを楽しもう！
「かんぱ～い！」
口当たりの柔らかなビールと2人の笑顔が私の緊張をほどよく和らげてくれる。普段は割とよく食べる私の箸が止まるくらい2人の会話が楽しい。
新大阪駅内の「ケラケラケイヴ」はビールに合うお料理も品ぞろえが豊富だ。おつまみはもちろん、ピザやパスタなどもあるのでガッツリ食べたい時にもおすすめできる。
クラフトビールとお料理、そして楽しい会話・・・これこそ至福の時間だ。
新大阪でビールその２「大阪 箕面」箕面ビールスタウト
札幌に住んでいる私が、新大阪で友人とビールを飲みながら談笑していることが、非日常的で心地よい。はじめての土地で、はじめて顔を合わせる2人、なのに昔からの友達と話しているような穏やかな時間。人との縁は本当に不思議で予想もつかない。だからこそ面白いし大切にしなくちゃと思う。
そんなことを考えながら二つ目のビールを頼む。冬に飲みたくなる濃厚なスタウトに決めた。
非日常の大阪をしっかり堪能したくて箕面のビールをチョイス。「大阪 箕面ビールのスタウト」は濃厚なのにしつこくない、キレのあるスタウトで、即座に私のお気に入りリストに追加決定した。
今、写真を見て気づいたが世界NO1のビールだったらしい。さすがの美味しさだ。
新大阪でビールその３「大阪 高槻 國乃長ビール」蔵ケルシュ
人の縁は偶然ではなく必然だと私は思っている。すてきな人に出会うと「もっと早く出会いたかった」と思うこともしばしばある。でも、「今」なのだ。今、出会ったことにきっと意味がある。
「出会いにかんぱーーーーい！」と大きな声で叫びたい気分だったが、まだ程よい緊張感が残っていたので何とか自制することに成功した。
そんな私が３つ目に選んだクラフトビールはカエルのラベルが可愛いこちら。
「20代の頃、かえるグッズ集めてたな～」なんて思い出しながら「大阪 高槻 國乃長ビール」蔵ケルシュを一口・・・。
「！！！・・・美味しい！」
なんだろ！なんだろ！上手く言えないけど「好き♡」一言で表すなら・・・ありきたりかもしれないけど、まさに「モルティ！」
言葉では上手く表現できないので、ぜひ自身で味わってみてもらいたいビールだ。そして、私に表現する言葉を授けて欲しい。ネットショップではみつからなかったので、自宅で「蔵ケルシュ」を楽しむならドリームビア一択だろう。
多彩なビールをご自宅で楽しめる【DREAM BEER】
新大阪で楽しむビールは最高だった
関西のビールはスッキリしていて飲みやすい。そして、新大阪でビールを楽しむなら「ケラケラケイヴ」をぜひ候補に入れて欲しい。
「食べログ」でケラケラケイヴを予約しよう！
関西のクラフトビールしか見ていなかったので後で知ったが、樽生ビールを注ぐスタッフはサッポロビール「ビアマイスター」認定者だそうだ。北海道のサッポロビールが作っている「SORACHI1984」が樽生で味わえるようなので、来店したらこちらもぜひ試してほしい。
新大阪で地元北海道の樽生を味わうのも良かったな・・・と、自分の視野の狭さを反省。
よし！私はまた大阪にいくぞ！
今度は息子の受験じゃなく自分のために。そして、2人と北海道の樽生を味わうために。
※このお話しは一部フィクションです。
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最後までお読みいただきありがとうございました。
